「あつみ」と「ふかみ」
お笑いのコンビ名ではありません。
いつか藤山直美さんの舞台を観たい!!と想っていました。
常におっかけているわけではないから、
舞台情報とか舞台に足を運ばないとわからな事もあります。
昨日、その藤山直美さんの舞台を初めて身体ともども体感して参りました。
笑いっぱなし、泣きっぱなし、ジンとさせられ、それでもヒトは生きてゆく。
と、いうヒトが人生を選ぶ事で復活してゆくようなストーリーでもありました。
吉本興行のスタートからの話で、開幕の時に昭和の噺家、漫才師が走馬灯のようにスクリーンに映し出され、夢が広がって今があるんだな。
やっぱりさんまさん、やすきよさん、仁鶴さん、かっこいい。
ただ映し出されただけなのに、もう泣けていた(笑)
いまの吉本興行のスタイルになるまで、時代の流れと共に変化もあったようだった。
たくさんのひとたちが関わって、笑って、泣いて、超えて、集まって。
支え合うとか、添い遂げるとか、提供するとか、商売とヒトが喜び合うとか。
ヒトとヒトの関わり方がベースで、想いの量というか、熱量というか。
見どころがいっぱいあって、いっぱい感情も動かされました。
そして、幼き頃に観ていたスクールウォーズの松村雄基さん。
もう佇まいと爽やかさに胸キュン✨
清廉潔白なセリフにフォーリンラブに(笑)
椅子から転げ落ちそうなくらいでしたよ(笑)
舞台ではわかりやすく時代経過をショートカットしてあるけど、
不思議とその人達の人生背景が醸し出されてて、
セリフや説明がなくても伝わってくるモノがある。
もしかしたら忘れていたのかも。と想えた人生には夢がある。という事。
何かの基準に合わせた途端に、夢も希望も消えて忘れてしまう事がある。
何基準、何ワールド?、何メイン?
いろんな段階があると想う。
まえ一緒に墨絵教室に通っていた60代半ばの方が居た。
学校卒業してすぐにお見合いしてご結婚し、お子様二人生まれた。
そのあとご主人がすぐに他界されたそうで、20年ほど喪に服していたそうだ。
大好きな旦那さんだったらしい。
生前の時はその方も日本舞踊の名取さんまでやっていたらしいけど、
それから一切、全ての稽古から手を引いて引き籠っていたそうだ。
ひとりの時間をいっぱい経験して想った事が、
「わたし個人の人生はいったん終了した。
まだわたしは生きているんだから、こんどは自分の為ではなくて、人様の為に残されたいのちを使ってみよう」
と、想いボランティア活動を始め、おそらくそこで再婚されたらしい。
相手は教会の神父さんで、その方も早くに奥様を亡くされ、ヒトリでずっと慈善活動をしていた方なのだそうだ。
経験値によったり、年代によったりしてメインは変わってくると想うから、
ひとつひとつクリアして、その時のメインを見分けていけたらいいな。
笑う門には福来るも、そういったメインの中に様々なオプションがあって、
ぐるぐる廻りながら繋がりながら、広がって時代の足場みたなのを創っていた。
藤山直美さんの後ろ姿の哀愁とか、
もうずっこけとか、面白いんだけど泣けてしまう。
スゲーな。めっちゃ渋いしかっこいい。
あつみとふかみをみせられたのでした。
かんかんが大きくなっていた。
なんか泣けちゃう。